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助産院・ばぶばぶ 様

ばぶばぶ
助産院・ばぶばぶ
来院されるママ達がホッとし、癒される場所にしたい。と古民家をリノベーションし新天地で
新たにスタートされるにあたり、門から玄関までの”花の壁”とエントランスと、和風の中庭をお手伝いさせて頂くことになりました。
ばぶばぶ助産院

ばぶばぶのテーマ・イメージは  "丸"   門柱も門扉も丸・・丸・・・。

門扉から15mのアプローチ

グリーン壁

グリーン壁

田んぼの中のあぜ道をイメージし 、山の土を使い自然なカーブをつけた小道に。

両サイド5段ずつの苔で作ったオリジナルプランターには宿根草・1年草、50種類以上の草花を植栽しました。

プランターと合わせた苔の水栓柱。
水受に使った石臼には水連とモコモコと、どんどん増えてくれるウィローモスをいれました。

苔プランター コケ水栓

玄関までのアプローチと、中庭との境界の土壁

土壁

関東園初施工の土壁。
山土と藁を、お子さん達と一緒に足で踏んで練って作っりました。

土壁づくり 土壁づくり

和風な中庭

和風庭園

中庭は大きな杉皮の塀を背景にしました。 診察に来たママたちが「特別な場所」に感じてもらえるように、お隣の壁を見えないようにしました。足元の石垣は玉石の腰積み。
石垣も、ばぶばぶのイメージ "丸" かわいさを感じるテイストにこだわりました。

和風庭園

樹木はハウチワカエデなど、風にそよぐやさしい樹形のものを選びました。
コケは、しっとりとした印象を与えてくれます。“和風の庭“には皆さん縁遠いと思いますが、難しい事抜きに「ずっとここにいたいな」「和風のお庭もいいね」なんて言ってもらえるように心がけました。

竹とゆ



土壁の反対側の建物は、トタンを杉皮に変更。
樋(とい)もプラスチックでは何とも残念・・・だったので、”竹樋”に変更しました。

沓脱石土壁・石積み

とてもいい感じにリノベーションされた、築80年の古民家に違和感なく、
ばぶばぶのイメージにしっくり合うようなお庭になりました。
来院時、お庭を眺めてゆっくりした気持ちで過ごして頂ければ嬉しいです。

これより下、少し濃いお話です。 ご興味のある方どうぞ↓  長いです・・(^^;)
古民家リノベーション

このような旗竿地は、エントランスが命! 幅2m奥行15m。 左は大きな倉庫でトタンの壁。右は古いお風呂屋さん。 これをどう処理するか・・・
板塀?洗い出し?ドイツ壁? 湧いては消えるプランがいっぱい! どれも決定打に欠けます。そのうちに「花いっぱいの壁ができたらいいね!」という神のお告げが・・・・ そうです、仕事というものは難しい方、困難な方にシフトしていくものです・・・よし!それで行こう! とはいうものの、どのようにすればよいか?

古民家リノベーション 職人がみちゃん

当然市販の壁面緑化のキットなんかではOK出るはずもなく、頭を悩ませてできたのがこれ!ガミちゃんありがとう!というのも、溶接してもらったのは、スタッフのガミちゃん。溶接から木工、他なんでもこい!の頼もしいベテランです。

やっとこさ柱が立てば亀甲網の出番です。これをくくり付けていくのですが、 事の重大さにやっと気づきました。
なかなか進まないのもそのはずで、 15m×10段、 つまり“150m”もプランターを作るんだ! この時初めて気づきました。(泣) “後悔先に立たず” やるしかないので地味作業が続きました。でも出来上がりを想像すればワクワクして仕方がないのでした。

オリジナル培養土

プランターができれば、次はここに入れるお花探し。 なんでもよければ電話一本でも注文できるのですが、いろんな材料屋さんに足を運び貴重な情報と共に入荷しました。花がそろえばあとは簡単!とはいかず、壁面や屋上と同じ環境なので、使用する土には軽量、保水、排水が重要になってきます。もちろん購入する事は出来るのですが、“高い”のです。当然自分で土づくりをすることになり、オリジナルブレンドの土を作り、やっと、花を植えることができました。これも植えては配置を確認し植え替えの繰りして返し。面倒でも大事なことなんです。 本来はアプローチを先に作るべきなのですが、それ以上にオープン時に花がいい感じになじんでいることを優先したので、後になりました。

土アプローチ

今回のアプローチは、“田んぼの中のあぜ道“をイメージしました。 土の質感を残し、都会のど真ん中を忘れられるアプローチにしたい。そう思い試行錯誤しました。昔ながらの三和土(タタキ)と言われる技法です。これは、土に石灰とにがりを混ぜて文字通り“叩いて”作っていくのです。昔はみんなこれ。僕はセメントも使っていますので、これが“三和土“ですとは言えないんですけど、ほんわかした気持ちにはなれます。 難しかった! 玄関前の土間は、半円で角も丸くしました。かわいいでしょ!

オリジナル水栓柱

玄関前もいろいろとありまして、左右に配置された石臼にはコケと水連。メダカもいてます。特に、水連が入れたかったので、少し大きめのものを持って行ったのですが、場所がそんなに広くないためにかなり苦労しました。写真はありませんが、大きいものを大きく感じないような工夫がしてあります。そうです、この蛇口も苦労しました。このタイプの蛇口は本物のアンティークは非常に少なく、探すのに苦労したのですが、ネットで見つけていざ届いてみると「でかい!」びっくりしました。普通の蛇口の2倍くらいありそう!あ~こりゃNGだな・・・とあきらめかけたのですが、何とかOKをいただくべく工夫して取り付けてみました。まぁいい感じやないの!(またまた自画自賛ですが・・・)何とか乗り切りました!

えーと次は・・・そうそう!自動潅水や! 水やりをコンピュータで管理するというもの。 これがまた大変! まずプランターが150mもあるし。すべて一度に出してもダメ。一段目はよく乾くし、地べたはあんまり乾燥しそうにないし・・・。ということで、エントランスで3系統の配管と電磁弁の設置。中庭で1系統。合計4系統の電磁弁の設置等配管。いやいや、なめてました・・・ 今までも自動潅水は何度もやってましたが、こんなに複雑なものは初めてだったので、苦労しました。でもおかげさまで、真夏の今でも小林さん(施主)は一度も水やりはしていません。おそらくこれから先も! 照明もしましたが、あまり面白いエピソードはないので省きます。

次に玄関に入ると素敵な玄関ホールがあります。 玄関の引き戸も素敵なのですが、戸を開けて土間と廊下、正面の建具が一度に目に入ってきますので、この場所もばぶばぶにとって非常に大事な場所なんです。何というか、空気が一気に変わります。その土間はモルタルになりました。でも、少し古く感じるような仕上げにはしています。それと、とっておき!この石は本御影の伽藍石。本御影とは神戸市の御影付近から産出された石で、現在は希少。かなりの長い期間関東園で寝かせていましたが、嫁入りは今や!という事で、断腸の思いで持っていきました。でもオーダーしたかのようなサイズ感。質感。ここに来るべきやったんやんな!

土壁

そうそう、土壁ですよね。 これも昔はどこでも見ることができたのですが、今ではほとんど見ることがなくなってしまいました。関東園の納屋はこれと同じく、小舞(竹で編んだ土壁の下地)と土でできています。恥ずかしながら所どころ壁がはがれているので、構造を見ることができるのです。 今回、築80年の古民家のリノベーションに当たりどうしても再現してみたかったのです。

土壁

しかし、この土壁用の土を探すのが一苦労。ここらの建材屋に聞いてもないし、前に聞いたことのある材料屋さんは、今はないとの返事。でもやっと見つけたのが三田市の材料屋さんで、手に入れることができたのですが、ここも、「これがなくなったらやめる」らしいので、ますます材料集めが大変になっていきます。まず玉石を積み、あらかじめ柱を立てておきます。今回は鉄。柱に竹を括り付けていきます。竹を割るのも難しいです。

土壁

泥を足でこねる作業は、小林さんのお子さんも手伝ってくれて楽しかったのですが、近所のおばちゃんたちが「なつかしいな!」なんて話しかけてくださったり、年配の方の記憶と僕たちの世代、一緒にこねたお子さんの世代までつながりができたことが非常にうれしく思いました。

でも、こんな事をしてるとつくづく思うのですが、「昔の人はえらかったなぁ~」って。 こんなに手間暇かかることを当たり前にやって、そしてゴミが出ない!すべて土にかえる。素晴らしい!携帯も今更無くせないけど、本当は戻る勇気が必要なんじゃないか?なんて思います。思うだけ^^;

石積み

中庭・・・ まず杉皮の塀ですが、高さが2.7mもあります。 大体、1.8m程で十分なのですが、できる限り他のものが目に入らないようにしたい。ここで診察を受けるママたちが、ここだけの特別な空間で癒されていただきたい。そんな落ち着いた空間を目指しました。 石垣は当初、黒くて角ばった石で積んでいたのですが、「かわいくないよね」との指摘を受けてやり直し(泣)

石積み

京都に行けば出会えるような庭って言ってたじゃないか!格式みたいなものを感じるようにと思って作ったのに・・・なんてね。でも何のために作ってるのか?ばぶばぶとは?ん~そこまで深く考えてなかったか? でも答えはいたってシンプル。簡単なこと。 「かわいくないよね」なんだ! 京都で育てられた“ワシ“としてはこれが”京風”!なんて思ったのですが、押し付けるのではなく、“ばぶばぶは、どうあるべきか“という事に向き合う時間が足りなかったのです。”ワシ“が主役ではなく、ここに来るママが主役。ママが癒される事が大事。はい、わかりました。当たり前だと思っていることでも、ついつい慢心が招いてしまうこともあるのです。 そうと決まれば早速解

和風庭

ここまではよいが、材料どうする?新品ではよくない。かといってこんな丸い石どこに行ったらあるねん!そういえば昔は「玉石」と言って、武庫川から採れた石をよく使ってたよな。石屋に聞いてみると「今時あるかいな!そんなもん!」え?なんて? 「とっくの昔に採れへんようになったからあるわけないやん!」だって。ある石屋では、「ようけあったけど、売れへんから全部処分したわ!」・・・万事休す! 仕方なく御影石(本御影ではない)を加工して丸くしたものがあるからそれを使おうか・・・なんて考えていたのだが、ここまで来てあきらめきれない!と思い、同業者の資材置き場をしらみつぶしに探しまくったら、何とか足りそうなくらいの量が確保できました。 材料探しに何日かかっとんねん! やっと施工。まあまあ順調に進んできたが、今度は沓脱石(縁側から庭に下りるのに段差を解消するための大きめの石)を探さなくては・・・。 無い、無い、無い・・・・ 大きさ形。石屋には無いし、同業者にもあたったが無い・・・ 不審者のごとく、超低速走行で軽トラを走らせ探しまくり3日目。ついに発見! 田舎の民家の“かど“でそれらしき石が・・・。 たくさんの石に埋もれているが、絶対いけそう!そう確信しインターフォンを鳴らし、事情を説明し、譲ってもらえることに。 本当に材料探しに何日費やしてんねん! でも、そのおかげで違和感のない落ち着いた庭ができました。 きっと真剣に読んでくれた人はそんなにいてないと思いますけど、もしいてはったら、 お付き合いありがとうございました。 何事も、出来上がりの前に、その何倍もの物語が隠れているんです。 もしかすると、そっちの方が面白かったりして・・・ まだまだありますけど、これくらいにしておきますね。



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